観ることをやり直すこと
実は細密描写への興味はそれ程無いんです。
いま何を一番追求しているか、それは色。画面の中の色の適切な場。その色面の簡略化。まぁ、当たり前のデッサン力というとこですが。。。
無数の手数より、確実に的確にその場にあった1色の方が遥かに強い。その上での描写である。確かに手数である程度の強度はでるが的確な場所に的確な色で手数を入れられたらそれは遥かに及ばないだろう。
ある程度の強度を出して終わりにすればいいって考えでは次の一枚も同じことになってしまう。それでは作品を作る意味が無い。芸術に少しでも近づけるには破綻も覚悟しなくてはならない。今日、画面の3分の2を消して描き直したのだ。描き直したというより、観ることをもう一度してみたのだ。耳かき2杯位の白、各種色味を加え塗り変えた。これは心が折れそうになるのだがこのままでは何も変わらない、形にしなくてはならないプレッシャーとの闘いだが、こういった場合は潔くやり直したほうが確実にいい。今日やったことは明日またやり直す可能性もあるがそれはそれでまた目が成長した結果であり喜ぶべきことだと思って泣きながら描き直すのだ。
なお、このつぶやきは言い訳成分が微量に含まれております。
が、100%真実でもあります!!